日生ノ木日

私の全て。これは私がこの世に存在した証。

違う選択の夢

嫌な夢を見た。

涙で目が覚めた。

過去の温もりと愛を思い出してしまって、自分から放り捨てたものを思ってもう一度泣いた。

でもきっと、あの時今の選択をしていなかったら、今日見た夢みたいに私もあの人ももっと傷ついていたんだろう。私の選択は正しかったんだ。そうは分かっていても、失ったものが大きすぎて自分の心を恨んだ。今だって、見えないものを追いかけてばかりで誰も幸せになった訳ではない。私は幸せを掴むために今の選択をしたわけではないけど、やっぱり私の今までの行為の報いだと思わずにはいられない。でもこれが罰なら仕方がない。今はきっと苦しんでもがいて生きるのが正解なのだろう。

恋なんか、するものじゃない。

どう足掻いたって最後には心が張り裂けるような痛みと胸の苦しみだけが残るんだ。

そう、よく「失ってから日常の大切さに初めて気づく」なんて言うけれど、逆だと思う。「日常=普段は気付かない幸せ」だなんて、誰が思うだろうか。日常は幸せなのが当たり前で、それを失くしてからまた取り戻すまではずっと不幸なんだ。日常の大切さなんて分かるわけない。失っても、それが普通だったはずと思い続けてるから。分かるのは、失った自分が不幸だということだけ。

色々な幸せが惜しいのに、もう何もかも遠くて、活力を無くしてしまった。私の日常には何も無い。それなのに諦めきれない。あーあ、ばかだなぁ私。これでキッパリ諦めるか、ガッツり追い求めるか、どちらかに寄れれば楽なのに。

今日も私は不幸を選択して生きていく。