日生ノ木日

私の全て。これは私がこの世に存在した証。

私は死にたい

いつからだろう。

自分が本当に好きなものを好きと言えなくなってしまったのは。

皆と違うことを隠したくて、自分の内側を見透かされるのが恐くて、無難な上っ面を作り始めたのは。

毎日塗りつぶしてるうちに、もう自分でも自分が分からなくなってきてしまった。

好きなものを自信を持って好きとも言えず、

必死で生きてるうちに時間も余裕もなくなってしまって、することさえ叶わない。

私の生きる意味がなくなっちゃった。

死にたい。

嫌いなことで毎日が埋め尽くされて、好きなことを思い出せなくなってしまうくらいなら、もう早く死にたい。

毎日、嫌なことばっかり。

好きでもない仕事。

知らない、興味もない人と話すこと。自分がされたら1番嫌な、話しかけてくるやつにならなきゃいけないこと。向いてもないし素質もないリーダー。適度な距離感の、頭を使うコミュニケーション。人間を道具として見る教え。なりたくもない社会人としてのマナー。成長意欲もないのに積極性を求められるストレス。

努力が当たり前になった世の中。

肌と髪は綺麗に、素敵なコスメとサプリ、刺激は最小限に気を遣い、ニキビで一喜一憂。ネイルにまつ毛に美容院に通い続ける。体型維持のために、食事はタンパク質を大切に、週一のジムも欠かさず。立ち振る舞いや言葉遣いも常に気を付けて、日々勉強の精神を忘れない。正気か?

 

毎日毎秒何かに苛まれる、追われる。

どこからどこまで頑張ればいいんですか?

「やらなきゃいけないこと」で毎日が消費されていくだけ、「やりたいこと」に手が届かなくなっていく。

そして、やりたいという気持ちさえ忘れていく。

 

こんなのは、おかしい。

絶対に納得出来ない。

そんな中で、生きていたくなんてない。

やりたいこと、好きなことを忘れて感情を殺して生きているなんて、ただの動く屍だ。

そんなふうになるくらいなら、大切な気持ちを忘れてしまう前に、私は死にたい。