日生ノ木日

私の全て。これは私がこの世に存在した証。

私のコンプレックス

小さい頃から、私の人生は嫉妬との戦いだった。完璧主義で「あの子の方が」が許せないのだ。これは、「あの子」との戦いじゃなくて、負けを認められない「自分」との戦いだった。そもそも、負けとか勝ちとかでしか考えることができない時点でダメというのは、百も承知だ。それでも、昔は大丈夫だった。実力は努力でどうにでもなったし、絶対に負けない意志を持ってたから。今はそうはいかない。上には上がいて、努力してもどうにもならないこともある、と知ってしまった。そのせいで負けず嫌い精神も中途半端に放り投げた。本当は絶対に、誰にも、負けたくなんかないのに、妥協しなければならなかった。けど、どうしても自分の負けを認めたくなくて、上辺だけ懸命に取り繕って、認めた振りをするようになった。本当は、こんなことしたくない。自分も相手も素直に認められなくて、辛い。変なところで意地張ってしまって、割り切って自分なりに生きられないのが、苦しい。自分も相手も、それぞれ価値があって素敵、人生は勝ち負けなんかじゃないって考えられたら、どれだけ楽だろう。それができない。自分の感情と真っ直ぐに向き合えない。だって、こんな感情、醜いから。そもそも、こんな感情を抱いてしまうことさえ認めたくないもん。

私が負けず嫌いである以上、これから先誰かに嫉妬しないで生きていくのは無理だと思う。そして、自分より要領のいい人、何かが得意な人はこの先も絶対に存在する。だから私ができる最善策は、とりあえずこの感情を抱く自分を認めること。そのままの自分でもいいと思えたら、いつかちゃんと向き合えるようになるかもしれない。