日生ノ木日

私の全て。これは私がこの世に存在した証。

暗黒年表

2018.12

井手さんのことが好きだと自覚する。井手さんには彼女がいると思ってた。カラコンをつけ始めたり、髪を伸ばして色気付く。メイクが好きになる。

 

2019.1

井手さんがいきなり音信不通でバイトをやめる。不安になって2回もLINEを送る。恋人に好きな人ができたから距離を置きたいと伝える。返事が来て嬉しくなってデートのお誘いをする。OKをもらって有頂天。

 

2019.2

三年近く付き合った恋人と別れる。嫌いになった訳ではなかった。(こんな私がなれるはずもなかった)井手さんからLINEがどんどん遅くなる。日程が決まらない。それなのに返信が思わせぶり。病む。

 

2019.3

井手さんから他県にいるとのLINEが来て、それ以来連絡が途絶える。別れの虚しさも重なって、全ての幸せを投げ捨てたような喪失感で闇堕ちして出会い系を始める。出会い系で夜な夜な自己承認欲求を満たす日々を送る。

 

2019.4

まだうじうじ引きずる。LINEはもう来ないと悟る。どうせなら告白だけでもしたかったと思う。

 

2019.5

元彼から捨てられなかった思い出の品が送られてくる。平成が終わりだからと投げやりで告白LINEを送る。送って1日経っても返信が無かったのでブロックするが、削除まではできず友達解除に留まる。告白さえも受け入れてもらえなかった、何も伝わらなかったと絶望。前半の出来事も相まって鬱状態になる。携帯をベランダから投げ捨てて家出する。半狂乱で心の拠り所を出会い系に据える。全部どうでもよくなって、クソ浮気男とセックスする。

 

2019.6

やる事をやってしまったので、しょうがなくクソ浮気男と付き合う。別に好きではなかった。井手さんのことが忘れられず、人混みに面影を探す。

 

2019.7

もうどうにでもなれ。こころが安定さえしてればいいんだよ。都合の悪いことさえ忘れられればさ。でも夢に投資するのには金がいる。夢のために彼氏というのは邪魔な存在だと思った。うるさい。

 

2019.8

心は安定している。一瞬ぐらいは好きだったかもしれない。セックスとバイト。浮気男のご機嫌取り。自堕落。忙しければ全てを忘れられる。

 

2019.9

クソ浮気男から連絡が来なくなる。1日に1回は鳴ってた携帯が静かになった。今思うと、用事もないのにしょーもない電話を、私がとるまで何回もかけてくるって普通に異常だよな

 

2019.10

クソ浮気男が浮気して、別れる。どうでもいいけど、別れた瞬間の私の感想「これからセックスできないじゃん、、欲求不満なんだけどどうしてくれんの?」インスタで過去写真晒して復讐する。当然の結末。やっぱり男はクソだと思い直す。井手さんも結局思わせぶりでクソだったんだとまとめる。

 

2019.11

独身貴族謳歌。最初は少し寂しかったけど、1人もんも悪くないと思い始める。友達が皆優しい。

 

2019.12

ほとんど忘れる。失恋からも浮気からも立ち直って、前を向きかける。思い出として、全てに向き合おうとする。

 

2020.1

井手さんからまさかの返信が来る。告白が届いてたとわかって本当は少し嬉しかった。でも気持ちの整理がつきかけた矢先の出来事で、また精神が不安定になる。そしてやっぱり返信は来なくなる。誕生日の風船マークがついただけで飛び上がるくらい嬉しくて、これからも私はこうやって生きていくしかないのかもと思う。これじゃあ忘れられない。

 

2020.2

返信は来ないと悟る。(二度目)きっとなんも考えてなかったんだろう、ただ久しぶり~みたいなテンションだったんだろうと(こっちはたまったもんじゃないけど)諦める。男はやっぱり全員クソ。でもバイトの先輩は性に対する考えもきちんとしてていい人だった。どうして私が好きな人はどれもこれもクズなのか。本当の世の中はもっと広いのかもしれないと思う。

 

2020.3

二つのバイトも少しずつ楽しくなって、人脈も広がる。大したことは何も起こらないけど、安定で充実した日々。怖いものはもう何もない。

 

2020.4

全世界の男はみんなクソ。何も考えてないから。そんなやつらのために時間を使うなんてもったいない。使うだけ無駄。「私はこんなに傷付いた」それだけでも絶対伝えてやらないと。事実だけを見て、自分の正義を貫かないと。私は自分で自分を守らないと。一言言ってやろう。

 

 

 

 

 

 

あれ?私

 

そっか、これは終わりと同義だったね

 

もっと仲良くなりたかったな