日生ノ木日

私の全て。これは私がこの世に存在した証。

理解のある彼くん

3年前、多分鬱だった。

毎日生きていたくなくて、

電車に乗っても、大学で授業を受けていても、

頭がぼーっとして、涙が零れた。

朝は絶望しながら生きていくのが苦痛で、

身体が思うように動かなかった。

夜は明日が来てしまうのが嫌で、

深夜外を練り歩いて、疲れ果ててから眠った。

 

友達といても、何をしていても、

孤独が怖くて不安で堪らなくて、

何も信じられなくて、

真っ暗な箱の中に閉じ込められてるみたいだった。

 

それでも、

こんな思いをしてることを、

誰にも知られずに死ぬなんて悔しくて、

何も知らない他人が羨ましくて、

世界に抵抗するみたいに生きてた。

幸せになりたい、なんて贅沢なこと言わないから

せめて今の寂しさを、孤独を埋めたかった。

 

そんなこんなでもがいて、

なんとなく出会ってしまったのが

今の彼氏だった。

 

彼氏は、

私が辛い時、全く理解してくれない。

共感もせず、正論をぶつけてくる。

最初は最悪だった。

どうしてそんなこと言うのかわからなくて、

頭がぐちゃぐちゃになった。

分かってくれない、苦しいって。

 

でも、いつもそばにいて、

朝が来るとおはよう、って言ってくれて、

来週はあれ食べたいねとか、

どこ行きたいねとか、

結婚したらどうとか、

当たり前に明るい朝が来て、

ちょっとでも楽しみな未来が出来てるのが

すごく嬉しかった。

 

本当に些細なことかもしれないけど、

明日が怖くないこと

誰かを信じられること

あの時の私には当たり前のことが奇跡みたいで、

真っ暗な景色がキラキラしたものに変わった。

 

それだけで、私にとっては神様みたいな人。

 

未だに全然意見は合わないし、

私のことも全く理解してくれないけど、

嫌われるとか余計な心配もせず、

安心して自分を出せる。

数年前の私には想像もつかなかった日常だし、

幸せだと思う。

 

そうそう、そういえば私ってこうだった。

いつも明るくて、褒められるとちょっと調子に乗る。

変なこだわりがあって、たまに頑固。

嫌なものは嫌だし、好きなものは好き。

すぐ落ち込むけど、寝たりご飯を食べると回復する。

 

そんな私らしい私を取り戻させてくれて、

思い出させてくれて、

ありがとう。

 

普段は強がって反抗してばっかだけど、

全然大好きです。

出会った時から今まで、

ずっと感謝してるし、神だと思ってます。

 

本当にありがとうね。